池波正太郎「その男」

池波正太郎のその男を読みました。文庫本3冊なので、結構、分量がありました。

幕末、杉虎之助は二百俵の幕臣の長男だが、身体が弱く、川に身投げする。それを池本茂兵衛に助けられる。そして池本茂兵衛を師と仰いで共に生活を始める。

幕末の江戸・京都。伊庭八郎・大山巌・中村半次郎・西郷隆盛と実在の人物と歴史が展開するので、主人公の杉虎之助も実在の人物?でも知らないし?こんな事ある?などと思いながら読みました。あとがきで池波正太郎は「実在であるともないとも・・・でもモデルとなる人物は三人いる。三人が一人になった」と意味の事を書いています。

西郷隆盛の見かけについての記述が納得させられました。上野の西郷さんの姿形は似ていない事もないのです。でも実際の西郷さんは、あんなに胸を張っていなかった。下を向いてとぼとぼ歩く人だから。


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