京極夏彦「邪魅の雫」

※京極夏彦の邪魅の雫を読む予定の方は読まない事をオススメします。ネタバレがあります。



京極夏彦の邪魅の雫を読みました。京極堂シリーズ9作目です。ウィキペディアでは百鬼夜行シリーズと呼ばれているようですが・・・。相変わらずの分厚さです。電話帳ぐらいでしょうか?

昭和28年夏、江戸川・大磯・平塚を主な舞台とした殺人事件。冒頭はモノローグから始まります。誰のものか解からないモノローグ。この作品はとにかくモノローグが多いです。そしてモノローグに意味があります。そして西田と石井の会話。そして益田と今出川との会話。そして江藤のモノローグ。モノローグは一人でしか語られないから、その視線の先も一つでしかありません。

誰のものか解からないモノローグ、警視庁・神奈川県警・公安の三すくみによる進まない捜査、登場人物の使う偽名などによって、読みながら何度も確認する事が多かったです。

ポイントのひとつに使われている青酸カリのような毒物は、経口摂取せずとも対象を殺害することが出来る。ある事件を思い出してしまいました。


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