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京極夏彦「後巷説百物語」

京極夏彦の後巷説百物語を読みました。明治十年、巡査の矢作・洋行帰りの倉田・町道場主の渋谷・元北林藩士の笹村が、困ったときに相談する老人・一白斎。この一白斎が巷説百物語の山岡百介。遠縁の娘と二人で暮らしている。 一白斎の示す回答が、小股潜りのような感じ。時を経て、山岡百介も小股潜りになってしまったのかも知れません。
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西尾維新「刀語」

西尾維新の刀語(かたながたり)を読みました。 日本のようで、やっぱり日本ではないような時代設定。丹後の不承島に島流しになった家族。大乱の英雄といわれた父と姉と三人で暮らしていた。一年前に父が死に、虚刀流七代目を継ぐ鑢七花(やすりしちか)。その島を訪れた尾張幕府の奇策士・とがめ。目的は伝説の刀工・四季崎記紀の作りし刀、十二本を集める…
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文化庁「発掘された日本列島2005」

文化庁編の発掘された日本列島2005を読みました。旧石器時代・縄文時代・弥生時代古墳時代・古代・中世・近世と分類されています。 法隆寺若草伽藍が再建されたものであったことが確定したことなどが書かれています。大阪の池上曽根遺跡なども特集で取り上げられています。池上曽根遺跡は地元なのに行ったことがないので、改めて行ってみるのも良いかも…
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黒岩重吾「古代史の謎を探る」

黒岩重吾の古代史の謎を探るを読みました。古代史などをテーマに作品を書かれているので、そのために色々調べておられた事が分かります。 阿倍氏についての記述は面白いです。継体天皇との関係・越の国とアイヌの関係等、阿倍氏については、おそらく資料としてはほとんど残っていないと思われるので、私見という形になることが多いとは思いますが興味深いで…
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内倉武久「謎の巨大氏族・紀氏」

内倉武久の謎の巨大氏族・紀氏を読みました。和歌山県紀の川周辺を本拠地にした古代の豪族・紀氏。蘇我・葛城・平群・秦氏などと同じく武内宿禰を祖とする豪族です。朝鮮半島へ出兵したり、また神功皇后が大和に帰ってくる際に、紀の川付近通ったりしていることからもかなりの影響力を持った氏族だったとは思われますが、筆者の結構飛躍した意見にはついていけない…
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水谷千秋「謎の豪族 蘇我氏」

水谷千秋の謎の豪族 蘇我氏を読みました。六世紀に突然現れて、大和朝廷の有力者となった蘇我一族。大化の改新で宗家が滅亡したためか、謎がたくさん残っています。 蘇我稲目が大臣になるまでは影が薄かった蘇我氏。そして馬子・蝦夷・入鹿と権力を握り続け、滅びます。当時の大王と婚姻関係が持つ事が出来るのは葛城・和邇・息長などの名族だけで、連姓の…
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吉田兼好「徒然草」

吉田兼好の徒然草を読みました。学校の教科書にも出てくる徒然草ですが、全段を読んだのは初めて。とは云っても、原文で読むのは疲れるので現代語訳されたものを読みました。訳注は今泉忠義です。 勝手なイメージでは、もっと皮肉いっぱいな感じかと思っていましたが、そうでもなく、ほめる事もあれば、嘆く事もありといった感じ。 気になったのは第…
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黛弘道「物部・蘇我氏と古代王権」

黛弘道の物部・蘇我氏と古代王権を読みました。古事記の天皇像と日本書紀の古代氏族、物部氏の伝承などについて書かれています。物部氏が古代氏族の中でも重要視されていたのは間違いないと思います。蘇我氏が葛城氏に代わって大臣になれたのは謎のままです。
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トマス・ハリス「ブラックサンデー」

トマス・ハリスのブラックサンデーを読みました。パレスチナゲリラの男女とベトナム傷痍兵がしようとしているのは、アメリカ大統領と8万5千人が居る、ニューオーリンズのスーパー・ボウルのスタジアムで、飛行船とプラスティック爆弾を使用した空からの大量殺人テロ。対するは、モサドとFBI。 1975年に書かれたトマス・ハリスのデビュー作ですが、空か…
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高田崇史「クリスマス緊急指令」

高田崇史のクリスマス緊急指令を読みました。7本の短編です。いつもはミステリーっぽい作品が多い高田崇史ですが、全体としてファンタジーっぽい内容の話が多いです。きれいにまとまっているのはオルゴール恋唄でしょうか。しみじみとしたTHE 有頂天ホテルといった感じ。茜色の風の吹く街では、昭和33年生まれの高田崇史は、そういう世代だったのかも知れま…
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ブルース・バートン「国境の誕生 大宰府から見た日本の原形」

ブルース・バートンの国境の誕生 大宰府から見た日本の原形を読みました。大宰府を中心とした視点から着目で面白いです。ブルース・バートンはアメリカ人で、アメリカで日本の歴史を学んで卒業後、1979年から福岡で2年間英会話教師をして、再びアメリカで博士課程を取り、桜美林大学の教授となられた方なのだそう。初めて日本で暮らした街が福岡だったから大…
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ジョン・ディクスン・カー「剣の八」

ジョン・ディクスン・カーの剣の八を読みました。 スコットランド・ヤードの老警部ハドリーの元に警視監より命令が下る。田舎から来るポルターガイスト絡みの主教の話を聞いてやって欲しいとの事だが、その主教は「階段の手すりを滑り降りる」「牧師にインク壷を投げつける」「メイドの髪に摑みかかる」等のトラブルで地元でも持て余している主教…
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司馬遼太郎・上田正昭・金達寿「古代日本と朝鮮 座談会」

司馬遼太郎・上田正昭・金達寿の古代日本と朝鮮 座談会を読みました。座談会形式で日本と朝鮮の関係について語られています。東アジアの人間世界では岡本太郎と司馬遼太郎の対談が書かれていますが、岡本太郎って、こんな事を語る人だったのかと再認識しました。伊勢神宮の遷宮した跡に石ころがあるのは、南方系の古代信仰の匂いがするという意見には賛成です。 …
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小野不由美「黒祠の島」

小野不由美の黒祠の島を読みました。東京で調査事務所をやっている式部の元に差し入れを持って訪れた顧客の葛木志保。郷里に帰るが三日後に戻ってくる。自宅の鍵を預かって欲しい。帰ってこなければ部屋を処分して欲しいと。そして葛木志保は失踪する。 鍵を自分に託した事を「探して欲しい」という意味だと解釈した式部は、九州北西部の夜叉島に行く。どうやら…
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伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」

伊坂幸太郎の陽気なギャングが地球を回すを読みました。 逃走車に三人乗るのも四人乗るのも同じならば、四人の方がいい。・・・というわけで銀行強盗は四人いる。 嘘を見抜く地方公務員の成瀬・演説好きで喫茶店マスターの響野・動物好きで天才スリの久遠・精確な体内時計の持ち主で元派遣社員の雪子、銀行強盗の話です。 コミカルで不思議なキャラ設定、い…
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池波正太郎「男のリズム」

池波正太郎の男のリズムを読みました。エッセイです。新国劇の事、着物の事、映画の事、ゴッドファーザーPARTⅡの事、家族の事などが書かれています。 家にも池波正太郎のエッセイがあり、時折、手にとって読みますが、かくありたいと思う事は多いです。 なんでもかんでも「黒」「白」に分けて、理論的であろうとする、今の世の中は、やはり子供…
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澤田ふじ子「大盗の夜」

澤田ふじ子の大盗の夜を読みました。土御門家・陰陽事件簿シリーズの1冊目です。主人公の笠松平九郎は、土御門家の譜代衆で触頭のひとり。舞台は江戸期の京都です。江戸を舞台にした時代小説は結構ありますが、京都が舞台になっているものを読むのは初めてかもしれません。 闇の猿・夜叉神堂の女・鬼火・鵜塚・大盗の夜・縞揃女油地獄・朧夜の橋の七編です。少…
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鳥越憲三郎「中国正史 倭人・倭国伝全釈」

鳥越憲三郎の中国正史 倭人・倭国伝全釈を読みました。漢書・後漢書・三国志・晋書・宋書・南斉書・梁書・隋書・北史・南史・旧唐書などの中国の史書の倭に関する部分を抜粋して書いています。鳥越憲三郎の二重祭政主権論には賛成しかねますが・・・。 同じような文章が繰り返し出てきますが、隋書に書かれている阿蘇山と竹島には興味が湧きました。どの史書も…
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高千穂遥「ダーティペアの大帝国」

高千穂遥のダーティペアの大帝国を読みました。ダーティペアシリーズの第7弾。第6弾のダーティペアの大征服の続きです。 冒頭に サトシとピカチュウに。 かれらは世界のゲーム史に大きな足跡を残した。 と、あります。 ダーティペアの大帝国は、巨大テーマパークであるバーバリアン・エイジの中でのダーティペアなのですが、まさにポケットモンスタ…
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新井素子「ブラック・キャットⅣ チェックメイト」

新井素子のブラック・キャットⅣ チェックメイトを読みました。1984年にブラック キャットⅠが出され、ブラック・キャットⅡ ナイト・フォークが1985年、そしてブラック・キャットⅢ キャスリングが1994年、このブラック・キャットⅣ チェックメイトは2004年に出ています。 ブラック・キャットシリーズの最終話になります。20年経っ…
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田村圓澄「東アジアのなかの日本古代史」

田村圓澄の東アジアのなかの日本古代史を読みました。5〜7世紀の日本が何度も朝鮮半島に兵を送り、任那・百済にこだわり続けた理由が任那の鉄生産にあったのでは?という意見には大いに賛成です。私もこの時代の朝鮮半島への軍事関与には疑問を持っていましたので。 当時の日本では鉄生産の技術がまだまだ未熟だったから、鉄が輸入出来なくなる事は大和朝廷に…
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京極夏彦「邪魅の雫」

※京極夏彦の邪魅の雫を読む予定の方は読まない事をオススメします。ネタバレがあります。 京極夏彦の邪魅の雫を読みました。京極堂シリーズ9作目です。ウィキペディアでは百鬼夜行シリーズと呼ばれているようですが・・・。相変わらずの分厚さです。電話帳ぐらいでしょうか? 昭和28年夏、江戸川・大磯・平塚を主な舞台とした殺人事件。冒頭はモノロ…
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三浦佑之「古事記のひみつ」

三浦佑之の古事記のひみつを読みました。古事記の成立が712年、日本書紀の成立が720年と言われていますが、編纂を命じたのは天武天皇なのに、古事記と日本書紀では書いている内容にかなりの差があります。その中でもヤマトタケルなどは、ほとんど逆のような書き方。 作者は古事記の本文ではなく、序について疑いを持っています。古事記がその時代に書かれ…
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黒岩重吾「女龍王 神功皇后」

黒岩重吾の女龍王 神功皇后を読みました。神功皇后は実在が疑問視されているので、当然ながらフィクションが入っています。 ところどころに黒岩重吾の古代説が垣間見えるのは楽しいです。邪馬台国は北九州から卑弥呼後(台与の代に)大和へ東遷したという説や、出雲振根一族を出雲東部の滅ぼされた首長としているような・・・。 神功皇后の東遷ルートで瀬戸…
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遠山美都男「天皇と日本の起源」

遠山美都男の天皇と日本の起源を読みました。飛鳥の開発を中心に、倭から日本、大王から天皇へとなる経過を人物に絡めて解説しています。独自の説が含まれている(推古・皇極・斉明女帝は中継ぎではない。馬子暗殺には皇極が関わっている)ので、引っ掛かる部分もあります。任那の調について触れているところが気になりました。任那の調の中身を知れば、当時の大和…
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保高英児「日本列島に映る「古代出雲」紀行」

保高英児の日本列島に映る「古代出雲」紀行を読みました。著者はザ・出雲研究会という団体の人らしいですが、基本的な見方は、出雲は○、大和は×的な感じです。とにかく、「出雲からの影響がここにも在った」「出雲は好意的に受け入れられた」的な見方です。どうでもいいフィクションもありました。 道後温泉と別府の話、亀岡の湖と元出雲の話、諏訪大社と伊勢…
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東直己「ライト・グッドバイ」

東直己のライト・グッドバイを読みました。ススキノ探偵シリーズですが、久しぶりです。 退職した元刑事から来たメール。元刑事の要求は「殺人容疑者とお友達になれ」。結果的には、心ならずも容疑者と飲みに何度も行く事になるが、こいつが、とことんイヤな奴だった・・・。 ススキノ探偵シリーズは、昔はもっと硬質な感じがありましたが、登場人物とともに…
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高田崇史「毒草師」

高田崇史の毒草師を読みました。QED Another Storyと副題がつけられているとおり、QEDシリーズの御名形史紋のスピンオフ。連続密室殺人事件なのだけど、トリックは、あんまり感心しません。QEDシリーズで、このトリック使ったのでは? 伊勢物語やバイケイソウの話は面白かったです。平安時代には伊勢という言葉に不吉な意味があるという…
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工藤隆「古事記の起源」

工藤隆の古事記の起源を読みました。日本における最古の文書といわれる古事記。太安万侶が稗田阿礼の口承や、それまでの神話・文学・神道・政治などのまとまっていない文書などを基に書いたものですが、太安万侶の取捨選択で一本化したものだというのは初めて知りました。 この古事記の起源は、文章的なアプローチだけではなく、文字を持たない中国少数民族の口…
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池波正太郎「その男」

池波正太郎のその男を読みました。文庫本3冊なので、結構、分量がありました。 幕末、杉虎之助は二百俵の幕臣の長男だが、身体が弱く、川に身投げする。それを池本茂兵衛に助けられる。そして池本茂兵衛を師と仰いで共に生活を始める。 幕末の江戸・京都。伊庭八郎・大山巌・中村半次郎・西郷隆盛と実在の人物と歴史が展開するので、主人公の杉虎之助も実在…
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